シャクザのアニメ・漫画感想ブログ

アニメや漫画の感想を正直に書きます

『ぼっち・ざ・ろっく!』は陰キャの味方のフリをして背中を刺してくる神アニメ

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 皆さま、こんにちは。突然ですが、オタクの定義っていったい何なんでしょうか? アニメを見ていればオタク? でも『鬼滅の刃』の空前絶後の大ヒットによってそうも言えなくなりましたよね。あれを見た人全員がオタクだ、と考える人はそういないと思いますし。

 ちなみに僕は自分のことをオタクだと思ったことはありません。深夜アニメもワンクールで2、3本しか見ませんしね。

 そんなあまりアニメを見ない僕が結構気に入っているアニメがあります。それが『ぼっち・ざ・ろっく!』というわけです。

 このアニメは一言で言ってしまうと、可愛い女の子たちがバンドを組み、有名になるために頑張ろう!という感じの内容です。どこかひと昔前に大流行した『けいおん!』を彷彿とさせるものがありますね。まあ僕は『けいおん!』がどういう作品なのか見てないので全く分からないんですが。

 さて、きらら作品の例にもれず主要キャラ全員が女の子という本作品。2022年秋アニメという激戦クールの中でも埋もれることなくかなり高い評価をされています。作画の良さ、ギャグの面白さ、楽曲のカッコよさ、女の子の可愛さなど色々な要因があると思いますが、一番はやはり主人公である後藤ひとり(あだ名はぼっち)の強烈なキャラではないでしょうか。

 ぼっちはあだ名から想像できる通り、自己主張ができず引っ込み思案で友達も全くいないという典型的な陰キャ少女です。青春コンプレックスなる重度な病気を患っており、青春を想起させる話題やシチュエーションになると爆発四散したり身体が溶けたりする超めんどくさい性格の持ち主です。

 そんな彼女の語る陰キャエピソードの数々に共感する人は少なくないでしょう。だってアニメを見てる人なんて陰キャしかいませんし。

 しかし、高すぎる共感性はときに凶器となり我々を襲います。そう、彼女の語る陰キャエピソードは我々の心を抉り、再起不能なほどの精神的なダメージを与えてくるのです!

 

体育祭

 日本陰キャ協会によると、陰キャトラウマ学校イベント第一位が体育祭です。

 ぼっち曰く、運動できない陰キャは煙たがられ、さらにはやりたくもない体育祭の準備に放課後も駆り出される強制労働、非協力的な態度を取ろうものなら罵声を浴びせられ体育祭を盛り下げたで賞で死刑になるといったまさに地獄そのものだそうです。

 確かに体育祭って陰キャにはきついイベントなんですよね。体育祭はキラキラした陽キャのためにあるイベントですからね。まさに青春そのものなわけで……青春?

 ぐ……ぐああああああ! 二人三脚でカップルがイチャイチャしながら走ってた思い出が蘇るぅぅぅぅ!! それをつまんなそうに体育座りで眺めてた自分が惨めで仕方ないよぉぉぉぉ!! ああああああああああ!!!!

 ……ふぅ。つい取り乱してしまいました。とりあえずですね、僕が言いたいことは一つです。体育祭で二人三脚は廃止にしましょう。

 

将来への不安 

 デビューできなければいったんは就職するしかないと考えたぼっち。そんな彼女の思い描いたのが最悪の未来でした。

 コミュ力が絶望的なのに営業職に就いてしまい、当然うまくいかず仕事に行かなくなって自室に引きこもりビールを飲む毎日。そして結束バンドの思い出に浸りながら、あの頃は良かったと静かに涙を流すのだった……。

 あ、あああああああ!!! なんでアニメを見てるときに現実を思い出させるのさ!! 現実逃避させろよぉぉぉぉぉ!! 休みの日に仕事のこと考えたくねえよぉぉぉぉ!! 将来のことなんか知るかボケェェェ!!!

 

まとめ

 他にも陰キャを無駄に刺激し、忘れていた黒歴史を丁寧に掘り起こしてくれるアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』。世間の評判に違わない面白さなのでまだ見ていない人は今からでも見ましょう。そして、もう見たという人はあと三週はしましょう。ちなみに僕は現在六週目です。

 では、この辺で失礼します。皆さま、また会える日を楽しみにしております。