シャクザのアニメ・漫画感想ブログ

アニメや漫画の感想を正直に書きます

『陰の実力者』はどこがダメなのか?

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皆さま、こんにちは。2022年秋アニメは豊作だと話題ですね。

 

もはや国民的アニメと化した『SPY×FAMILY』。

鬼滅、呪術の後継者と目される注目作    『チェンソーマン』

7年ぶりとなるガンダム新作         『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。

独特な雰囲気が好評を博した大人気ジャンプ作品、『BLEACH』。

群雄割拠のクールから前評判ゼロで成り上がった、『ぼっち・ざ・ろっく!

 

全てを見ているわけではありませんが、やはり豊作という評価に間違いはないでしょう。

そんな激戦クールの中、僕は気になって仕方がない作品が1つあります。それが、『陰の実力者になりたくて!』です。いえ、気になっているという表現は適切ではありません。はっきり言いましょう、気に入らないのです。

はっきりとした理由は僕にも分かりませんが、癪に障って仕方がない。このイライラをどうしても抑えきれず、いっそ吐き出した方が楽かもしれない。そう思って、この記事を書こうと思ったわけです。

さて、先に言いますと僕は『陰の実力者』のアニメをほとんど見ていません。見ようとはしたのですが、耐え切れず長くても5分くらいでリタイヤしてしまいました。ですので、アニメの内容に詳しくツッコむつもりはありません。僕が批判するのは、内容そのものではなく、そもそもの土台となります。

そういうわけで、先に『陰の実力者』愛好家の皆さんには謝っておきます。これから、僕は皆さんの気に障ることしか言いません。このブログのことは即座に忘れ、ブラウザバックすることを強くおススメします。

 

前置きが長くなりましたが、いよいよ本題に入ろうと思います。批判点は色々ありますが、1つだけ書きます。

 

女の子が多すぎること

この作品のジャンルは、勘違いシリアスコメディです。

主人公『シド』は陰の実力者に憧れ、そうなるために修行を積んでいました。あるとき、命を助けた少女に『ディアボロス教団』なる悪の組織が存在するとボラを吹き、その脅威に対抗するための組織(という設定で)『シャドウガーデン』を設立します。

しかし、シドが適当に言ったことは全て真実で、シドはそれを知らないまま本物の陰の実力者になり、そんなシドを少女たちは勘違いして崇拝していく――そんな物語です。

まず、コンセプト自体はいいと思います。勘違いギャグは人気芸人アンジャッシュがやっているように一定の面白さは保証されていますし、もちろん僕も好みです。

が、この作品においてはそれよりも気になる部分があるのです。それが、『女の子多くない?です。

先ほど少女たちと言いましたが、その数はなんと600人以上。『シャドウガーデン』の構成員は主人公のシド以外、全員が女子なのです。しかも600人以上(2回目)。

ここに歪さを感じるのは僕だけでしょうか。純粋に疑問なのですが、なんで女子しかいないんですか? 女子の方が多いことはあるかもしれませんが、男子が1人もいないのはバランスおかしくないですか? ていうかそもそも女子だけにする必要ありますか?

もう一度言いますが、この作品は勘違いシリアスコメディです。勘違いのおかしさを笑って楽しむ作品のはずです。その勘違いの相手が女子ばかりである必要性がどこにあるのでしょう。男子でも同じことができるはずです。なぜそうしないのでしょう?

理由は単純明快です。そっちの方がウケるからです。何にって? ハーレムを好むなろう愛好家にですよ、もちろん。

彼らは主人公に感情移入、いや自己投影しています。だから、綺麗で可愛くてスタイルが良くて教祖様のように崇拝してくれる女の子が大好きです。主人公が好かれる姿を見て自分のことのように喜び、絶頂します。

はい、ここまで書いて反論したい人もいるかもしれません。『シャドウガーデン』に女子しかいないのには明確な理由があるんだとか、そもそも『陰の実力者』はハーレムなんかじゃないだとか。

ああ、気持ちは凄い分かりますよ。『陰の実力者』は他のなろう作品とは違うんですよね? 欲望を前面に押し出して色んな意味で話題になった伝説のなろう原作アニメ『異世界はスマートフォンとともに』とは全然違いますよね。ええ、同じ扱いをされるなんて心外ですよね。

なにも違いません。同じです。『シャドウガーデン』の構成員が女子だけなのは、女子しか悪魔憑きという病気にならなくてその元罹患者が集まった組織だから? いやいや男子もかかる設定にすればいいですよね? 

主人公は女子に興味が無いからハーレムじゃない? あれ、なんか聞いたことありますね。どこかの誰かが言っていた気がします。「やれやれ、困ったものだ。これだから女子というものは面倒なんだ。俺にその気はないというのに。やれやれ全く、やれやれ……」

 

結論

結論を言いましょう。この作品は勘違いシリアスコメディの皮を被った、原始的な欲望を満たすために作られた人間らしい作品です。

ですが、『陰の実力者』愛好家の皆さんを批判するつもりはありません。可愛い女の子や綺麗な女の子、スタイルのいい女の子が大好きなんてみんなそうですからね。彼らは他の人よりも正直に動いているだけなのです。

……いえ、すみません。そういえば最初に警告したのをすっかり忘れていました。『陰の実力者』が大好きな方に配慮する必要はありませんでしたね。しかし、批判されると分かっていても、ここまで読んでしまった方もいるかもしれませんので一応フォローしておきます。

大丈夫です。自信をもってください。あなたは素晴らしい人だし、このアニメも素晴らしい作品です。

だって考えてみてもくださいよ。一気に20話もやるアニメなんてめったにありませんよ? 期待されている証拠じゃないですか。

きっとこの作品は売れに売れ、一般層にも話題になるに違いありません。僕のような少数派の意見なんてとっとと忘れましょう。そして『陰の実力者』を大いに楽しみましょう!