シャクザのアニメ・漫画感想ブログ

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個人的名作『アイシールド21』を語る

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 皆さまは、『アイシールド21』というマンガをご存じですか? 『アイシールド21』はアメリカンフットボール、略してアメフトという日本ではマイナーなスポーツを題材にした漫画です。

アイシールド21』37巻表紙

 

 天下の週刊少年ジャンプに2002年から2009年まで連載、37巻で最終巻となり連載終了となりました。

 今まで言っていませんでしたが、僕はこの漫画が凄い好きです。単純に絵が上手くて漫画として読みやすいですし、色々なキャラに違った魅力があったりして、正直『アイシールド21』は僕の中では1、2を争う名作だと思っています。

 しかし、だからといって僕は『アイシールド21』を欠点のない完璧な漫画、とは思っていません。劣勢から大逆転という試合展開は多くてややワンパターンですし、特定のキャラの描写が多すぎるのも事実です。
 でも、そんな欠点を覆すほど、この漫画は面白いのです。

 まあ、面白い面白いと言われても、知らない人にはよく分からないでしょう。そんな方にはこの漫画の名シーンを一つだけ紹介しようと思います。

 ワールドカップユース決勝戦。日本とアメリカが戦う中、世界最強のラインマンであるMr.ドンに勝つため、日本のラインマン王力は『Δダイナマイト』というテクニックを試し続けます。
 ただ、この『Δダイナマイト』、体格が小柄でないと使いにくく、巨体の峨王には向いていないテクニックでした。そのため真価を発揮できず、何度も何度も倒されてしまいます。
 峨王の肉体は疲弊し、顔は腫れ上がっていました。それでも諦めず挑み続けてくる峨王に、Mr.ドンは問いかけます。

 

「なぜこんな無意味な真似を繰り返す?」

 その問いかけに対し、峨王はこう答えました。

 

「頂への道を見つけたなら、険しいのか? 己に向いているのか? 可能なのか? そんなものは関係ない」

ただ”登る”

 努力ではどうにもならない壁というものは存在します。昨今、叫ばれている親ガチャもその絶望感と虚無感から来るものでしょう。誰もが頂点に登り詰めることができるわけではないのです。
 しかし、だとすれば才能に祝福されなかった者はどうすればいいのでしょうか。敵わないからと、最初から諦めてしまうのか? 峨王のセリフは、これに対する一つの答えなのです。

 向いていないと分かっていても、敵わないと分かっていても、挑み続ける。そういう漢の生き方が、この『アイシールド21』には込められています。

 今回は峨王の名シーンを紹介しましたが、他にも『アイシールド21』は心打たれる名シーンがたくさんあります。全てを紹介しきるのは不可能なので、気になったという人は自分の目で確かめよう! ⇩にリンクを張ってあるので読んでみてください。

 

px.a8.net

 

 また、2024年1月29日に発売された週刊少年ジャンプに、最終回のその後が描かれた読み切りが掲載されました。この記事が公開された日ならギリギリ間に合うので、興味を持たれた方は読んでみてはいかがでしょうか。

 今回は以上です!